こんばんは。
2014年の最後に、今年、私に大きな影響を与えてくれた衣服について綴ろうと思う。
chinese vintage "綿光"
villains open当初に、記念で倉庫の方から頂いたボロボロのカシミヤニット。
この1年、たくさんの事があったけど、この服と出会ったことが1番の私のインスピレーションとなった。
言い過ぎではない。
今まで、美しい物に憧れて、それを選択してきた自分が長い間身を据えていた。
「美しい物は、美しい」
それは当然の事であり、それはその他の要素は何一つ持ち合わせては無い。
物体は、それが持つディテールや経年変化と質感による雰囲気で、人に"感じさせる、思わせる"力がある。
時の経過にはそれを考え、感じさせる要素がたくさんある。
私は元々、錆や苔、壁の汚れがとても好きである。
ただ、それが形を変えて、違う物として表現するツールになるとは思っていなかった。
私の手から創り出されるものの、ひとつのキーワードとして
私の感覚と目からの選択
それは退廃的でありとても美しい
人生のキーワードとして
"退廃的"
それがひとつ、浮き彫りになり
私の表現に軸を立ててくれた。
いっかんして、それをベースに物事を考える。
これを一読してくださった皆様にも、たくさんの物に触れて、出逢う機会を作ってほしい。
そして、己の中にある"本質"を見つけ出していただきたい。
そうすると、貴方らしさは自然と確立された物に成っていく。
roop